脱水症状の対策・予防について。原因は水分不足とミネラル不足

脱水症状の対策・予防方法やその原因について解説しています。脱水症状は発熱、嘔吐、下痢などによって引き起こされ、夏場だけでなく冬にも発症することがあります。また子供もなりやすい症状です。こまめな水分補給やミネラル補給が重要。経口補水液の作り方も参考にしてみてください。
脱水症状の対策予防
連日熱さが増す今日この頃、夏バテや脱力感を訴える人が多くなる季節です。

前回、「熱中症」の分類や対策予防について取り上げましたが、今回はもう少し掘り下げて「脱水症状」についてお話したいと思います。
一概に「脱水症状」というと真夏だけをイメージする方も多いのですが、実は春から夏にかけての時期や冬にも起こる症状です。

また、お子様も起こりやすい症状ですので、特に予防を心がけたいものです。


脱水症状って?


身体が摂った水分よりも失う水分のほうが多い時に起こる症状で、原因は「過度の発熱」「嘔吐」「下痢」などによる水分不足やミネラル不足。
これらによって体内の電解質のバランスが崩れ、脱水症状となります。

ミネラルとは、ナトリウム、カルシウム、鉄、カリウム、マグネシウムなどのこと。
これらの成分や水分が不足することで、主な症状として頭痛、腹痛、眠気、口内乾燥、渇き、めまい、ふらつき、便秘などが発生します。

また電解質とは、体液に含まれる色々な役割を持ったイオンのことであり、主に神経の伝達や筋肉の運動などに大きく作用する物質です。


冬にも脱水症状になる?


冬場はノロ、ロタなどのウィルスが活発に活動します。
ウィルスに感染すると発熱、発汗や嘔吐、下痢などを起こし、これによって脱水症状を引き起こすこともあります。
ノロウイルス(感染性胃腸炎)の症状と対処・予防方法についてはこちらを参考ください。


子どもは脱水症状になりやすい?


子どもは暑い日でも元気一杯でたくさんの汗をかきながら遊びます。

夏場なら、水分補給が出来ず熱中症に。
冬場では、風邪などによる発熱や下痢、嘔吐で脱水症状になりやすいです。

また、体内の水分の割合は大人が60~70%。
それに対して子どもは70~80%もあります。

急激に体内の水分を大量に失うと生命の危機に関わる事もあるので、十分注意してあげてください。


脱水症状を予防するには?


こまめな水分やミネラル補給が重要です。

日常生活ではのどが渇く前に水分補給をする。
スポーツをしている時は「汗をかかなくなった」と感じる前に水分補給します。

おすすめは最近、ドラッグストアなどでもよく見かける経口補水液ORS(Oral Rehydration Solutionの略)です。
この経口補水液は、自分でも簡単に作れます。

作り方は水1ℓに対し3gの食塩、40gの砂糖を入れるだけ。
これは身体が効率よく水分を吸収できる理想的割合と言われています。

そして、お手軽さでいえばスポーツドリンク。
水分と同時にミネラル補給も行えますし、簡単に自販機などでも手に入れる事が出来ます。

スポーツドリンクは糖分の多いものもあるので、運動後にも向いていますね。

注意しなければならないのはコーヒー、紅茶、烏龍茶などカフェインの入っている飲み物や、ビールなどアルコール類など利尿作用のあるもの。
脱水症状には逆効果になりますので、おすすめできません。


体にとって水分はとっても重要


体内の何%の水分を失えば、生命に関わるかご存知ですか?

水分損失率(対水分)と現れる脱水諸症状の関係

水分損失率症状例
1%大量の汗、喉の渇き
2%強い乾き、めまい、吐き気、ぼんやりする、重苦しい、食欲減退、血液濃縮、尿量減少、血液濃度上昇。3%を超えると、汗が出なくなる
4%全身脱力感、動きの鈍り、皮膚の紅潮化、いらいらする、疲労及び嗜眠、感情鈍麻、吐き気、感情の不安定(精神不安定)、無関心
6%手足のふるえ、ふらつき、熱性抑鬱症、混迷、頭痛、熱性こんぱい、体温上昇、脈拍・呼吸の上昇
8%幻覚、呼吸困難、めまい、チアノーゼ、言語不明瞭、疲労困憊、精神錯乱
10~12%筋痙攣、ロンベルグ徴候(閉眼で平衡失調)、失神、舌の膨張、譫妄および、興奮状態、不眠、循環不全、血液および血液減少、腎機能不全
15~17%皮膚がしなびてくる、飲み込み困難(嚥下不能)、目の前が暗くなる、目がくぼむ、排尿痛、聴力損失、皮膚の感覚鈍化、舌がしびれる、眼瞼硬直
18%皮膚のひび割れ、尿生成の停止
20%生命の危機、死亡


出典:水分損失率と現れる脱水諸症状の関係、日本体育協会、スポーツと栄養、108ページ

目安ですが体重60kgの人で4%といえば2.4kgです。

脱水は予防できる症状です。
こまめな水分補給で、さまざまなリスクを減らすことが期待できます。

もし、脱水症状になりかけているなと感じたら、直ちに医療機関で点滴による水分補給など治療を行ってください。
本格的な暑さはこれからです。
熱中症や脱水症状にくれぐれもお気をつけてお過ごしください。


商品部 森田 大輔
2017年06月21日