蚊による虫さされ予防対策と刺された後の対処法。キンカン・ムヒ・ロコイド軟膏の違い
蚊による虫刺されの予防方法と刺された後の対処法について解説します。蚊に刺されやすい人の特徴や、屋内・屋外での対策、虫刺され薬の代表的なキンカンやムヒ、ロコイド軟膏などの違いについても紹介しています。蚊の種類や生態についても触れているので、参考にしてみてください。
蚊の生態について
そろそろ暑くなってきましたね、いやな蚊のシーズンの到来です。
みなさんは、蚊についてどんな対策をしていますか?
刺されない為の対策や刺された後の処置、蚊の駆除と対策、またどんな生態、種類がいるのか調べてみました。
蚊の種類
日本での蚊は、昼間に活動が活発になるヤブカがあり、天狗熱やジカ熱、黄熱などを媒介するものがあります。
昼型があれば夜型の蚊も存在します。
デング熱やジカ熱、黄熱などを媒介するアカエイカというのがあります。
デング熱は2014年に100件以上の感染例が生じました。
また、シナハマダラカと呼ばれるものもあり、日本ではなじみの少ないマラリアを媒介するものがあります。
蚊のほとんどの種類が吸血性で、感染症となる病原体を蚊が媒介して人の体内に注入することがある実は怖い生き物なのです。
感染している人を蚊が刺しその蚊が他の人を刺す事により伝染していき痒いだけではなく、健康被害の原因にもなっているのです。
蚊が媒介する病気にかからないよう予防しましょう。
蚊の駆除
①蚊の発生源となる水場をなくす
蚊の卵は少しの水があれば産み付けることが出来ます。
また、蚊の卵は乾燥した状況でも何ヶ月も生き続ける事ができるので、蚊が産卵する場所、水が溜まるような物を作らないようにしましょう。
蚊は卵から約2日間で幼虫になり、それから1週間程度で蛹になります。
蛹からは2、3日で成虫になります。
②成虫の侵入を阻止する
網戸やエアーカーテン、蚊帳などで成虫の侵入を防ぎます。
③薬剤で駆除
空間に薬剤を噴霧します。
市販で販売されている蚊用殺虫剤や蚊取り線香、蚊取りマットが主に一般的です。
④残留噴霧
蚊のよく止まる壁や天井に液剤を散布するのが有効です。
蚊は壁や植物に止まって休息する習性があります。
⑤その他薬剤以外
光や二酸化炭素などの蚊の誘引物質により捕獲する殺虫機や薬剤以外では、幼虫の駆除としてメダカやカダヤシなどの小型魚類を放すことも効果があり自然環境にも優しいです。
カダヤシの名前は蚊の幼虫であるボウフラを捕食する事から名前の由来となっています。
虫刺されの症状
虫刺されによる症状は、痛みとかゆみにわけることが出来ます。
虫が刺したときの針の刺激の痛みと皮膚に注入された物質の作用によって現われます。
かゆみは、虫の毒素や血液を凝固させない成分を含む唾液などが皮膚に注入されておきます。
蚊に刺されて起きるかゆみや腫れは、アレルギー反応の一種です。
刺された後の対処法
一番の対処法は「掻かないこと」です。
しかし蚊に刺されて掻かないというのは、子供であれ大人であれ、非常に難しいことです。
そこで一般的には市販のかゆみ止め薬で対応します。
ポピュラーな商品の特徴を調べてみました。
使用時の参考にしてみて下さい。
キンカン
虫刺されにキンカンといわれるほどポピュラーですね。
メントールやアンモニア水などかゆみ止めの成分が多く処方されていますが、肌に刺激性もありますので皮膚が敏感な方は用量に注意しましょう。
ムヒ
塗り薬「ムヒS」と「液体ムヒS」には大きな違いがあります。
液体ムヒSには弱いランクのステロイド剤が配合されています。
「ムヒS」は患部の腫れや痒みが酷くない場合、ステロイド成分配合の「液体ムヒS」は酷い場合に使い分けると効果的です。
ロコイド軟膏
やや弱いランクのステロイド剤です。
副作用が少ないので顔に比較的長期に使用できます。
症状が酷い場合に皮膚科で受診すると処方されます。
ちなみに蚊に刺された時は暖めたり、冷やしたりすると痒みが収まるといわれています。
さされた直後は温めることでかゆみの毒素を中和します。
温めると汗をかきやすくなり、また蚊が寄って来易くなるので気をつけてください。
冷水や氷で冷やすと患部が麻痺する、人間は痒みより冷たさを優先するので痒みを感じにくくなるなどの効果があります。
蚊による虫刺されの予防方法
屋内での予防法
被害を防ぐ為に蚊取り器や殺虫スプレー等の殺虫剤で蚊を室内に入れないようにする事が大切です。
メーカー調べによると蚊取り器の電気料は1日(12時間使用)で約1円です。
省エネでエコな商品ですので予防対策に活用しましょう。
皆さん、青色の光で虫を呼び寄せて電気でバチバチとやっつけちゃ機械を工場やお店などで見かけたことはありませんか?
今ではコンパクトで見た目もおしゃれな製品も登場しています。
中には二酸化炭素を発生して蚊を呼び寄せ、機械で吸引しちゃう製品や、その機能を搭載した空気清浄機も登場しています。
屋外での予防法
肌の露出は避け、屋外用の殺虫剤と肌につける虫よけ剤の併用が有効です。
特に蚊を寄せ付けないようにする為には「人間のニオイ」が強く出ている「顔周り」や「首元」に虫よけ剤をつけると効果的です。
虫よけ剤の中には「ディート」と呼ばれる有効成分が配合されている商品もあります。
この「ディート」という成分を蚊が摂取すると感覚が麻痺し、人間がいる場所や刺す場所を蚊が探せなくなってしまうという効果があります。
高濃度ディート配合の虫よけ剤が各メーカーから発売されていますので参考にして下さい
(但し肌への刺激性がある為6ヶ月未満の赤ちゃんや12歳未満の小児には使用できない商品がありますのでご注意ください。)
屋外にも文明の発展が、、、服の素材である繊維自体に虫が寄り付かない特殊加工が施された服が登場。
服に蚊がとまりますが、蚊が嫌がる成分が含まれているので刺される前ににげだしちゃうという優れもの。
しかも紫外線もカットしちゃいます。
虫よけスプレーが苦手な人も大丈夫ですね。
感染症予防方法
①蚊のいそうな所に近寄らない
②肌を露出せず長袖、長ズボンの着用
②虫除けスプレーや殺虫剤を使用する
③夏バテに注意し、免疫力を弱めない
蚊に刺されやすい人とは
赤ちゃんや子供
大人より体温が高く新陳代謝が良いので二酸化炭素の排出量が多いため刺されやすくなります。
妊娠中の女性
一般的に女性は男性より体温が高めで、妊娠中は基礎代謝が上がり体温がさらに高くなるので蚊にも刺されやすくなります。
黒い服を着ている人・日焼けしている人
蚊は暗い色を好みます。
暗い色は熱を吸収するので体温が高くなり蚊に狙われやすくなります。
そこへ日焼けして肌も黒だと絶好のターゲットです。
運動をして汗をかいている人・アルコールを飲んだ人
運動をすると二酸化炭素の排出量が多くなり汗をかきます。
アルコールを飲むと同じように二酸化炭素の排出量が多くなり、体温も高くなり汗をかきやすくなって、蚊に狙われやすくなります。
汗をたくさんかく人も狙われやすいです
蚊に刺されにくい人はこの逆が当てはまります。
つまり体温が低く、二酸化炭素排出量が少なく、あまり汗もかかない人は、蚊のターゲットにはなりにくいです。
就寝の際に蚊が「ぷ~~ん」とやってくると気になって寝られなくなることも良くありますよね。
そういう時は扇風機をつけると身体に近よれなくなるようです。
蚊の飛行速度は時速8kmで風速2m以上になると蚊は風に向かって飛ぶことが出来なくなるので効果的です。
風速2mは扇風機の強度で弱程度ですので、スイングでまわしておけばいい予防になります。
これから夏に向けて暑くなりますが、クーラーと扇風機の併用で電力も下げて、蚊も追い払って快適な夜を過ごしましょう。
商品部管理課 村井 章全
商品部管理課 東山 進一
2022年11月30日