衛生材料の夏の滅菌作業環境

衛生材料の夏の滅菌作業環境について紹介いたします。検査白衣、滅菌手袋、マスクなどを着用し、菌の発生をなるべく抑える為に特別のアルミの壁に囲まれた検査室に入り、大型乾燥機や滅菌機、ガスバーナーなど火器を使用するため、夏場は大変過酷な現場となっています。
夏場の滅菌作業環境
いよいよ今年も本格的な夏の到来!
弊社の周りの蝉たちも大喜び!我一番とばかり一斉に鳴いております。

実は夏生まれの小生ですが、暑さに非常に弱く、毎年この季節は嘆いております。
皆様におきましては暑さに負けず元気にお過ごしでしょうか?

さて今回は特別化学物質作業主任者、第一種衛生管理者の有資格者である森田と居村工場長の作成のもと【滅菌と健康】についてレポートさせて頂きます。

現在、【1F滅菌室】におきまして、専用の大型滅菌機で【エチレンオキサイド滅菌】を行い、日々、お得意様へ滅菌ガーゼなど、安全な製品をお届けすべく生産に励んでおります。

【参考記事】
消毒、殺菌、AC滅菌、EOG滅菌の違いについての解説


エチレンオキサイド滅菌とは?


酸化エチレンオキシドガスを使用し、滅菌を行う滅菌法です。
EOG滅菌とも呼ばれ、皆様はそちらの方が聞き馴染みがあるかも知れませんね。

当化学物質は特定化学物質の第2類に属し(特定化学物質障害予防規則)滅菌の効果は濃度が高いほどあるのですが、人体には発ガン性のある有害物質である為、滅菌後のエアレーション(残留ガス除去工程)には細心の注意を払っております。

作業環境測定においては専門の業社に依頼し、管理濃度を6ヶ月に1度測定し基準値を超えない様に作業環境を管理しており、作業管理においては保護具の着用使用状況などの監視。
また、当作業に従事する従業員には6ヶ月に1度【特定業務従事者健診】を受診して頂き、弊社より健康障害者が出ない様に努めております。

夏場の滅菌作業環境

夏場の滅菌作業環境

【1F滅菌室】で滅菌された製品は【2F滅菌検査室】に送られ、滅菌がきちんと行えているか検査します。
検査にはブドウ糖やチオグリコール酸という薬品を使用し、1分以上煮沸させた薬液(菌の培養液)に弊社の滅菌製品を約1g投入した物をインキュベーター(温度を一定に保つ装置)に保管します。

夏場の滅菌作業環境

それを2週間経過観察したものを最終的に合否判定し、出荷判定を行います
合否判定においては弊社薬剤師の指導のもと、厳密なマニュアル作成しており、厳正な検査を合格した製品のみを得意先様へお届けしております。

夏場の滅菌作業環境

ですが!!
夏場の検査は大変なんです(泣)

検査白衣、滅菌手袋、マスクなどを着用し、菌の発生をなるべく抑える為に特別のアルミの壁に囲まれた検査室に入って作業を行います。
クーラーなんてありません。

大型乾燥機や滅菌機、ガスバーナーなど火器を使用するのでその部屋は灼熱地獄化しております。
水分補給は徹底しておりますが作業環境としては脱水症状を起こす可能性もあり夏場は大変過酷な職場です。

(余談)
工場長へはサウナへ行って来まーす(^^♪って感じです
お気をつけて行ってらっしゃーい(^^♪って返答が返ってきます

夏場の滅菌作業環境

このように夏場、滅菌製品を生産する為にはこの季節特有の苦労もあるのです。
皆様におきましても、この酷暑の中、一生懸命頑張って大変な苦労もあると思いますが、あらためて今一度、ひと時で結構です。生産部スタッフ一同で苦労し愛情込めて作った滅菌商品たちを見てやってくださいm(__)m

朝日衛生材料の商品に何か感じて頂けるものがあれば幸いです。

今後とも、弊社商品のご愛顧のほど、
何卒、宜しくお願い致します。


生産管理部 森田 大輔
工場長 居村 祐樹
2022年07月11日
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