マイコプラズマ肺炎の症状や感染経路、治療・予防方法について

マイコプラズマ肺炎の症状や感染経路、治療・予防方法について解説しています。発熱や全身倦怠感、頭痛や痰を伴わない咳などで風邪とよく似ており、発疹、関節炎、骨膜脳炎などの合併症を引き起こすこともあります。風邪やインフルエンザと同じく、マスクや手洗い・うがいで予防しましょう。
マイコプラズマ肺炎の症状や感染経路、治療・予防方法について
2016年はリオオリンピックで盛り上がり、次回はいよいよ東京オリンピックですね。
日本でも白熱した競技を見られるかと思うとワクワクします。

実は病気の中でも過去に「オリンピック肺炎」と呼ばれるものがあったのです。
昨年末から今年にかけて流行した「マイコプラズマ肺炎」がそうです。

主に14歳未満の子供がかかる病気でしたが、現在は大人でも感染し、4年周期で流行することもなくなりました。
今回は来なくてもいいオリンピックについてのお話です。

マイコプラズマ肺炎ってなに?


「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染して発症する病気です。
実はこの細菌は、ゲノムサイズから自己増殖が可能な、最小クラスの細菌の一つ。

肺炎は気管支や肺胞にダメージを与えますので、息をすると痰が絡むような音がします。
しかし、マイコプラズマ肺炎は気管支や肺胞の外部にある間質で感染し、聴診器で聴いても音がしにくいため、感染しているかどうかが分かりにくい病気になります。

どのような症状なの?


発熱や全身倦怠感、頭痛や痰を伴わない咳などで風邪とよく似ています。
咳の症状は3日~5日と少し遅れて始まり、熱が下がったあとでも3~4週間続くのも特徴です。
また、発疹、関節炎、骨膜脳炎などの合併症を引き起こすこともありますので、注意してくださいね。

どのように感染するの?


主な感染経路は患者の咳を吸い込んだり、身近に接触することで感染します。
ただし、短期間の接触ではうつりにくいです。

潜伏期間は2~3週間と言われています。
周りにマイコプラズマに感染した方がいればご用心。

検査はどうするの?


マイコプラズマ肺炎に罹ると「マイコプラズマの抗体」が出来ます。
採血して抗体の数を数える方法があり、抗体が増加していればマイコプラズマ肺炎に罹っているということになります。

ただし、2回目の採決の時にはすでに元気になっている時もあり「あれ?マイコプラズマだったの?」というオチもあることに、、、

現在ではLAMP法など検査キットがありますので、早期発見出来るようになりました。
綿棒で咽頭の奥などの分泌物を採取してキットに入れて、培養して細菌が増えていれば感染していることになります。
患者さんは痛みもなくて、口を大きくあけるだけで済みますね。

治療薬は?


クラリス等のマクロライド系抗菌薬が主な薬になります。
ただし、これに耐性を持っているマイコプラズマもあります。

抗体を持っている時はその他の薬で対応しますが、トラサイクリン系の薬は一過性骨発育不全、歯牙着色、エナメル質形成不全などの副反応があるため、8歳以下のお子様には使用禁忌とされています。

症状が重いときはステロイドを使用する時もあります。
基本的には、熱の症状が治まれば学校に行っても大丈夫です。

予防はどうするの?


風邪やインフルエンザと同じく、外出時はマスクの着用。
手洗いとうがいをしっかりすることで防げます。
一番簡単でシンプルですけど、とても大事な予防法ですね。

インフルエンザの症状や検査・予防方法についてはこちらをご覧ください。
また、ノロウイルス(感染性胃腸炎)の症状と対処・予防方法に関する記事も参考になります。

最後に


インフルエンザウイルスは様々な形を変える特性を持ち、マイコプラズマ肺炎は細菌自体が抗体を持つ特性があります。
細菌が抗体を得るとせっかくの有効な薬が効きにくい、もしくは無効にしたりして、リスクを増やす可能性が増えちゃいますね。

細菌やウイルスに情報をあげない為にも、マスクや手洗いなどで日々の予防やしっかりと食事をとることで病気の原因が寄り付かないようにしちゃいましょう。


商品部 山崎 博士
2017年03月11日